パンの製造方法は細かく分類すると20種類くらいあるのですが、主に≪ストレート法≫と≪中種法≫のどちらかに分かれます。
当店のパンは≪中種法≫と呼ばれる製造方法で作られております。
≪中種法≫とは、使用する小麦粉の一部をイースト、水、時には副材料も加えて中種を作り、2時間以上発酵をとった後、残りの材料を加えて本捏ねをし、生地を作る製法です。
この製造方法はストレート法に比べて下記のような特徴があります。
- 出来上がるまでに時間がかかる
- 出来上がったパンがよりしっとりと仕上がる
- 老化が遅い(日持ちする)
特徴にも書いてある通り、中種を作ってから本捏ねする手間があるので時間がかかります。
ちなみに中種法で食パンを製造する場合の総時間は、ストレート法の1.5倍の約6時間30分。
中種法は発酵の時間が長い上に出来上がった中種を寝かせておくための場所も必要になるので通常、焼き立てパンを売りにしているようなお店ではあまり採用されません。
しかし当店ではパンのおいしさを重視して、あえて中種法を採用しております。
さらにストレート法に比べて「日持ち」もするので、おいしいパンを長く楽しんでいただくことも可能です
当店の食パンは中種法を採用することによりパンの製造に必要最低限の材料だけしか入っていないため、 牛乳や卵を使っておりません。
そのためアレルギーをお持ちの方でもお召し上がりいただくことが可能です。
※牛乳は使っておりませんが、乳製品に対してアレルギーをお持ちの方はお召し上がりをお控えください
当店は飲食店のお客様にパンをお届けする卸業者からスタートしました。
それから個人のお客様にもパンの販売を始めて、今では焼き上がりと同時に売り切れることも多くなってきました。
しかしパンが売り切れることが多くなったことから、当店にお越しいただいてもパンが売り切れてしまっており、手ぶらで帰っていただかなければならない… ということも増えてしまい大変申し訳なく思っております。
それでも当店が時間のかかる中種法で製造を続けているのは、お客様によりおいしいパンを食べていただきたいという想いからでございます。
中種作り
生地熟成
本捏工程
成 型
焼 成
完 成